【プレイガイド】SiegeXトップリーグの戦術徹底解説 #1
こんにちは!R6esports情報を発信しているNaviです。トップリーグで見られた戦術を解説するコーナー、第1弾! 今回は 「Asia Pacific League 2025 Stage 1: APAC North Division Group Stage Day 1 - ENTER FORCE.36 vs SCARZ」 の試合から、気になった戦術を紹介します。 リーグ初戦となったこの日、ENTER FORCE.36はSCARZを相手に多彩なセットプレイを用意していた印象でした。 中でも特に印象に残ったのは、3ラウンド目のセットプレイです。
2025-08-13 09:00
SCARZの防衛
まずはSCARZの守りを説明します。防衛箇所は”管制室/収納庫”を選択しました。1階収納庫にスモークグレネードやフラッシュバンに対応できるWardenを配置、さらにAB間のローテートホールを作り、管制室にも展開できるようにしています。
2階のエリアは3人で守り、床の工事を行っています。上からの射線を使ってWardenのカバーや管制室のエリア管理を行えるような守り方です。 Lesionは機動力がある分、ラウンド開始後は遊撃を行い、地下の情報を得るような立ち回りでした。
このようにSCARZは2階エリアを重点的に守り、上からの射線を使って現地をコントロールし、攻撃側は2階エリアを確保するための手順を増やさざるを得ない状況を作り出す防衛方法でした。
そんな防衛方法に対し、E36が準備してきた戦術はどのような戦術だったのでしょうか?
E36の美しいセットプレイ
競技シーンでよく見られる攻撃戦術は、収納庫の窓からエントリーしてプラントを行う方法です。しかし、E36は収納庫攻めと見せかけて、管制室でのプラントを狙うといった相手の意表を突いた作戦を準備してきました。
E36のオペレーター構成はNomad, Rauora, Blitz, Ying, Blackbeardです。
まず、この攻めを成立させるためには、管制室に相手がいないこととRouoraのD.O.M.パネルを管制室廊下と倉庫間に設置することが重要です。
窓の外からノーリスクでD.O.M.パネルを設置し、ドローンで管制室に相手がいないことを確認しました。確認ができたと同時に収納庫外に待機しているYingがカンデラを投げ入れて、ベイトします。そのタイミングでNomad, Blitz, Blackbeardの3人が管制室廊下の窓からエントリーを行います。
完全に収納庫側のYingのカンデラに意識を奪われている隙を突き、管制室でのプラントを目指しました。この時のそれぞれの役割は
Blitz:貨物側のローテートホールにスモークを焚き、奥でプラント
Nomad:エアジャブの設置 / 収納庫からのリテイクを管理
Blackbeard:貨物や地下からのリテイクを管理
Ying:収納庫にエントリーし、収納庫のエリア確保
Rauora:主導隊に合流、味方のカバー
となっています。
このようにしてプラントを成功させたE36はたった1分半でこのラウンドを獲得しました。D.O.M.パネルを設置していることで、Nomadのいるエリアは安全なエリアとなり、見る射線も一つだけになるといった強さがあります。
設置後は、防衛側がエリアを取り返しに来る動きを抑える必要があります。しかし、RauoraのD.O.M.パネルが設置されていることで、各オペレーターが見るべき射線は一方向に限定することが出来ます。
さらに、司令センター階段側から倉庫へのリテイクを防ぐエアジャブも配置されており、防衛側にとっては取り返しが非常に困難な状況となります。
また、倉庫階段からはAB間のローテートホールを確認できるため、管制室廊下と合わせた2方向の射線で、収納庫からAB間ローテートホールを通ってくる防衛側を倒すことが可能です。
以上がENTER FORCE.36が見せたナイトヘイヴンラボの管制室/収納庫へのセットプレイの解説でした。
通常であれば必要となる2階のエリア確保の手順を省き、新オペレーターの強さを活かしつつ、、相手の守りの隙を狙った見事な戦術でした。
配信アーカイブ:https://www.youtube.com/live/ennMzJtPM-0?si=MFyGkW9X6H-EXNfn&t=5466