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【プレイガイド】SiegeXトップリーグの戦術徹底解説 Esports World Cup 2025編

【プレイガイド】SiegeXトップリーグの戦術徹底解説 Esports World Cup 2025編

こんにちは!R6esports情報を発信しているNaviです。トップリーグで見られた戦術を解説するコーナー、第2弾! 今回は 「Esports World Cup 2025 R6 Siege X: 3rd Place Match - Spacestation Gaming vs FURIA」 の試合から、気になった戦術を紹介します。 マップはクラブハウス。競技シーンの初期からマッププールの一つとしてプレイされるマップですが、新しいオペレーターBANシステムによって、これまでの戦術を応用した守り方が見られました。どのような守り方だったのか見ていきましょう!

2025-09-04 16:00


SSGの防衛方法

この守り方はSpacestation Gamingが使っていた戦術です。防衛場所は”2F 監視室/金庫室”です。この防衛を成立させるためには重要となる条件があります。それは、ハードブリーチ系、いわゆる割職オペレーターのBANが必要です。SSGは

1ラウンド目開始前:Thermite、Ace

4ラウンド目開始前:Hibana

の3名のオペレーターをBANしました。なぜSSGは割職オペレーターをBANしたのかは後ほど説明しますね。まずはSSGの守り方を見ていきましょう! ※ランクで同じ守りをやってみたいときは2ラウンド目か3ラウンド目にやるといいでしょう!

使用しているオペレーターは以下の通りです。ClashやFenrirはランクではよくBANされるので、自由枠と捉えて大丈夫です。

Mira(C4)

Castle(防弾カメラ)

Mute(C4)

Wamai (インパクトグレネード)

Clash or Fenrir

補強位置やガジェットの配置は以下の画像通りです。よく競技シーンで見るような補強位置が基本となっていますが、SSGは監視室とガレージ間の2枚を両方とも補強しています。この時、ガレージから見て左側の補強壁はガレージ側から補強しています。これは、Miraのブラックミラーを監視室側に向けて設置するためです。設置したブラックミラーは最初に割っておき、監視室へ射線を通しています。

1階はガレージを守るために、アーマーパネルとブラックミラー、シグナルディスラプターを画像のように配置します。 それぞれの防衛側オペレーターの立ち回りは以下の通りです。

・Muteは改装現場でドローンを壊しつつ、相手がベッドルーム側まで侵攻してきたら、相手にプレッシャーをかけつつ、引きながら戦う。

・Castleは金庫室で守る。

・Wamaiはガレージ守り。MAG-NETを使ってガレージへの侵攻を抑える役割。ガレージ監視室間を2枚とも補強しているので、監視室の外からの射線をあまり気にすることなくガレージ2階で守ることが可能。

・ClashまたはFenrirは東側階段付近を初期位置としていますが、SSGはClashの盾を活かしながら、相手の情報を手にするために自由に動いていました。

・Miraはラウンジでガレージエントリーを見る役割。

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強固なガレージ守り

この守り方は、ガレージに侵攻してくる相手に対して非常に有効的です。 画像のようにブラックミラーを設置しているので、Wamaiと共にガレージへのエントリーを見れるので、局所的に1v2と人数有利な状況を作り出すことができるのです。

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Miraがいるラウンジに関してはアーマーパネルを使って守るので、相手の時間やガジェットのリソースを消費させることができます。 また、ラウンジの段差を使って画像のようにほぼ一方的な射線も作り出すことができます。

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オペレーターBANを活かした補強

なぜ、2階ガレージの補強壁を両方とも補強したのか。それはオペレーターBANを活かした、攻撃側のリソース不足を狙ったからだと考えられます。そして、相手に改装現場側からの攻撃を余儀なくさせるための守り方だったのではないかと考察できます。

監視室/金庫室への攻撃の時、攻撃側は多角的な攻撃を行うためには監視室の2枚補強壁や改装現場の補強壁、ベッドルーム前廊下の補強壁と様々な場所をハードブリーチしなければなりません。

FURIAはまず、監視室の2枚補強壁に対して画像のようにペレットを使用しました。残りのペレットは6つしかありません。1階ラウンジのアーマーパネルはシグナルディスラプターが置かれているので、破壊するにはペレットを使うしかありません。逆サイドはハードブリーチングチャージを使ったとしても、どうしてもリソース不足に陥ってしまいます。

もし、このときFURIAがガレージ攻めを選択すると、ガレージの2枚補強をハードブリーチするためのガジェットはもうありません。ここの補強壁がローテートホールになっている場合と比べると、金庫室でのよくあるプラントは難しくなりますよね。

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実際に、FURIAはガレージのエリア取りはせずに改装現場からの攻めを選択しました。すると、ガレージの破壊したブラックミラーが非常に強力になります。

2枚とも補強を行っていることで、監視室の外からの射線を気にすることなくガレージのエリアを自由に動くことができます。このブラックミラーを活かして相手を倒すシーンがあったので見てみましょう。このシーンはJ9O選手が改装現場の外にいるNade選手を倒した場面です。Nade選手もミリでロックしていましたが、相手の位置を予測して決め撃ちで倒しました。

実際のシーン: https://www.youtube.com/live/NOOCgH4rsQc?si=ZBrlM4GmoSETlGrz\&t=4131

割職をBANし、2枚とも補強を行うことで、攻撃側はリソース不足となり、改装現場側からの攻めに限定させるためにSSGはこのような守り方を採用したのでしょう。そして、改装現場側からの攻撃となると、ガレージの破壊したブラックミラーが強力になるといったメリットも生まれました。

新しいBANシステムになったことで新たな守り方が生まれたと言っても過言ではありません。今後もこのような新しい守り方が生まれるのが楽しみですね。

Navi.

  • 3度の飯よりシージが大好き!SNSにてR6esportsの情報を発信し、2021年ごろからSiegeX情報発信サイトSiegeGamersのライターとして活動中。
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